外壁のひび割れは危険?②
外壁のひび割れを建築用語でクラックと呼んでいます。クラックはひび割れの程度で分類されており、「ヘアークラック」と「構造クラック」があります。
「ヘアークラック」と「構造クラック」についてご説明いたします。
ヘアークラックは軽微な損傷に入り、ヒビ幅0.3mm以下、深さ4mm以下のひび割れです。
症状は塗膜表面のヒビに留まり、ほとんどは外壁内部にまで及んでいません。
緊急性は低く、ヘアークラックを見つけても慌てる必要はありませんが、長期間放置するのは禁物です。
塗膜内部に水が染み込みやすくなり、塗膜が下地から浮いてくる可能性があります。
また、下地にも水が染み込むため、次第にヒビが大きくなり、構造クラックに発展する可能性があります。
ヘアークラックは塗装が劣化しているサインかもしれませんので、一度塗装が必要か業者に見てもらいましょう。
新築や塗装工事後の数ヶ月、数年でヘアークラックが発生する場合は、塗装の乾燥時間が適切でなかった、下地と塗料の相性が悪かったなど施工不良が原因しているかもしれません。
このようなケースも放っておくのではなく、早めに業者にご連絡ください。
構造クラックは幅0.3mm、深さ4mmを超えるひび割れ。
損傷は大きく、ヘアークラックよりも被害は深刻です。
外壁内部にまでヒビが及んでいるため、耐震性の低下が懸念されるほど建物の構造に影響を与えます。
外壁強度の脆弱化だけでなく、水の侵入により、さらに状態を悪くさせ、下に流れた水は土台を腐食させます。水分を含み、湿気を帯びるとシロアリを寄せ付ける原因にもなります。
緊急性の高い状態なので、構造クラックが確認できた場合は、早めに修理をしましょう。
この続きは、次回のブログで^^